2020/04/18
乗馬クラブの厩務員として働き始めました!
この4月から裏山向こうにある乗馬クラブで、厩務員として働き始めました。
と言っても、転職したわけではないのです。
これには深い訳が!(笑)
今開設準備をしている「羊と山羊の牧場」のためなんです。
牧場を訪れるお客様には、羊やヤギたちと触れ合う楽しい時間を過ごしてほしい、という思いがあります。
餌やり体験、リードをつけてのヤギ散歩体験など。
そのような、第三者が飼育家畜と触れ合うことを営業とするためには、「動物取扱責任者」資格が絶対必要となるんですね。
その資格を取得するには、例えば「愛玩動物飼養管理士」資格を得るとともに、保健所が認定している動物飼養施設で実務経験を半年以上積んでいるという証明書添付が条件なんです。
というわけで、厩務員!
厩務員の仕事は、乗馬クラブの裏方業務に尽きます。
馬房(ばぼう、と読みます。馬の部屋です)の掃除。これが最重要。
そのほか、馬の餌の準備、厩舎の清掃。乗馬クラブ全体に発生する様々な業務。
傍目からは大変過酷な仕事、と映りますが、動物好きの私にはとても楽しい仕事です。
毎日、大好きな馬に会えますし!
あの大きくてきれいな目でじっと見つめられると、きゅんとなります!
馬、ほんとに可愛いわ~~!(笑)
でした。
2020/04/07
牧場プロジェクトが中日新聞と日刊県民福井に出ました
我が村の耕作放棄田の牧場に畜舎を建てるプロジェクトが、中日新聞と日刊県民福井に掲載されました。
嬉しいですね。
全国のたくさんの皆さんの目に触れて、少しでも関心を持ってもらえたら幸甚です。
2020/03/25
農家レストラン、来年新春にオープンが決定しました!
オーベルジュフジイフェルミエの敷地内に、納屋を改装しての農家レストラン&カフェがいよいよオープン!決定しました!
カウンター席のみの小さなレストランカフェです。
牧場で飼育したラム肉を使った「ジンギスカン丼」や、和洋ミックスの美味しいランチをお出しする予定です。
もちろん、食材は地産地消と、有機栽培野菜を可能な限り追求。
こだわりの美味しさで、西畑町のにぎわいに貢献します。
途中経過はこちらから実況中継していきますね。
どうぞご期待ください!
(写真はイメージです)
2020/03/19
雑草に戦いを挑んだ日
耕作放棄地の雑草対策にヤギを飼おう、と私が思ったのは、両親が相次いで他界した2014年でした。
敬愛する父が逝去したのがその年の6月30日。
納骨を終えて帰宅した告別式の日の夕暮れは、夏至が過ぎてさほど経っていないから午後6時なんてまだ明るいはずですが、何だかずいぶん家の中が暗かったのを覚えています。
「ただいま~」と声を上げるも返事がない。
今まで両親が家の手入れなどすべてやってくれていてそれが当たり前だったのが、これからは自分ですべて背負っていかなければならない。
その一つが、葬儀後さっそく私の前に立ちはだかりました。
庭の雑草です。
真夏の炎暑に加勢された雑草はみるみる鎌首をもたげてきました。
私は、父の供養にと、草刈り鎌を持って雑草に挑みかかりました。
朝の早いうちにと叢(くさむら)の縁にしゃがみ込みます。
ものの10分もしないうちに全身の汗腺という汗腺から汗が吹き出します。
腰痛もあって一日の作業は1時間が限界でした。
それでも2日、3日と経つうちに草の抜かれた庭はすがすがしさを取り戻していきました。
しかしそれもつかの間。
最初に草抜きをしたところから再び青い芽が伸び出してきていたのです。
私はへたり込んでしまいました。
そのときの近所のご老人の一言。
「雑草と闘っちゃあかんよ。命、持ってかれるざ」
経験からくる重みのある翁の言葉に私は、真夏の熱中症で脳梗塞に倒れやがてそれが命取りとなった亡父の姿を思い出していました。
村のはずれに広がる耕作放棄田の雑草!
それに比べれば、庭の草なんて可愛いもんです。
もう何年も草刈りをしていないために、セイタカアワダチソウやススキの茎はまるで木枝のように固くなり、それが2メートルの高さにそびえています。
私はさらに腰砕けになりました。
どうしたもんだ~?
折しも、福井県畜産試験場を訪れると畜舎担当の八木さんが草を食んでいる放牧山羊を眺めながら私に、
「ヤギ、いいかもしれんの~」
とにっこりつぶやいたのでした。
しゃれでも冗談でもありません。
私は思わず「お~~!」っと、唸ってしまいました。
八木さんの言葉は私の心にぴしっとピン留めされたのです。
2020/03/16
クラウドファンディングとは?
「通り抜ける道のない行き止まりのこの村は、いつか、きっと誰にも気づかれることなくそっと消えるんだろうな」
ふるさとのこの村が消滅するのを何とかして止めたい、との思いで始めた牧場構想でした。
村人が自己責任でやるべき、とも思いましたが、年金暮らしのお年寄りたちには、理解する心も上げる腰も重たすぎて。
数少ない若者(と言っても、50代、60代 笑)では、まったく風車に向かうドン・キホーテです。
問題を逆手にとることを考えました。
村人だけで抱え込むのではなく、村の外にいる方々とつながることで、この集落消滅の問題を分かち合える。
それがクラウドファンディングなのではないか?
そう思ったとき、目の前の霧がさあっと晴れたように思われました。
田舎の自然は、人間の手が入らないとあっという間に荒れ果てて壊れていってしまいます。
その「人の手を入れる」、とは、田舎に住む人たちだけの力ではどうしても無理です。
都会は地方の田舎によって支えられ、地方の田舎も都会によって支えられている、と言えるでしょう。
都会には田舎で作られた農産物や魚介類が届き、都会の人たちはその混雑のストレスを田舎の自然で癒す。
田舎の人たちも時には都会に出かけ、高揚感を楽しむ。
今まで、地元の村人は、「こんな村には何も無いでの~」と、観光資源の目玉が見当たらないことを嘆いて、限界集落化の理由に挙げてきました。
でも、それは違うかな。
「何も無い」ことのすばらしさというのは、モノがあふれかえる現代においてはとても貴重です。
価値の再発見。
もしかすると、この羊牧場構想がクラウドファンディングを通して形になってゆくことで全国のたくさんの人たちと出会いつながれるのではないか。
ここに来ていただいたらそれはとても嬉しいけれど、来ていただけなくても、遠いどこかで、この村の存在を心の隅に置いていただける。
それだけで、つながっている、と言えるのではないか。
もちろん福井に住む親しい人たちも、わが身の問題として理解し応援してもらうことで新たな絆でつながれるのではないか。
そう思えるようになってきました。
ハワイ語に ohana (オハナ)という言葉があります。
「家族」という意味です。
私たちが生きる意味、生きがい。それはひょっとして「家族」の絆のためではないでしょうか?
このクラウドファンディングで応援してくださる皆さんと、ohanaという言葉でつながれる。そんな期待と確信が芽生えています。
ファンドにご支援ください
https://readyfor.jp/projects/nigiwaibokujo